2008年
《死体遺棄事件~Leather~》
2008年
廃棄された皮革製品を分解し再縫合
左右共に74×69(cm)
「ヴィーガン」(動物性のものを身につけたり食べたりしない、ベジタリアンのひとつのスタイル)になっていた時期に作った作品。皮革業者から廃棄牛革を大量に貰ったり、友人知人の捨てるつもりだった革製品を貰い集めて、それらを手縫いでパッチワークしなおし、キッチュで、室内雑貨の様な「クッション型の平面作品」を作った。
図柄は牛が牧草を食べている風景、「棄てる」、「(死体)遺棄する」を意味する、日本人には聞き馴染みの無いであろう英単語"abandoning"をネットで調べて知り、それとなく画面に取り込み、縫い付けた。牛革のバッグやソファもグロテスクな死体片である。ファッションは死体で出来ている。
追記 : 当時、「リアルサイズ牛革ぬいぐるみ」を作るつもりで、革を集めていました。日常の衣食に対する疑問への意識が先鋭化し、神経症的になっていた部分もあります。ベジタリアンを志したというよりも気づいたらなっていたという形でした。現在は、思想のゆらぎの中、革製品を身につけることもあります(2014年記述)。
【展示歴】
2015 「わたなべあつしのはなし」(トークイベント)泰生ポーチ、神奈川
2014 個展「ヨセナベ展」Art Lab
AKIBA、東京
2009 「第4回初台現代音楽祭 ーロスジェネレーションと、新世代の表現を考える一夜ー」初台The DOORS、東京
2008 「ひらがなあーと チバトリ」千葉市美術館、千葉